アスカ・ワールド・コンサルタント株式会社は、2022年、設立21年目を迎えました。国際協力、特に日本政府による開発援助(ODA)に関連したコンサルティング業務(プロジェクトに係る調査、案件形成、評価、運営実施)に取り組んでいます。
開発途上国には積み残された課題が山積しており、特に人間開発分野においてその度合いが顕著です。2000年に各国首脳がニューヨークに結集し合意した国際約束であるミレニアム開発目標(MDGs)は、2015年までの開発政策をけん引し、全体として一定の成果を収めました。しかし、必ずしもすべての分野で十分な成果が得られたわけではなく、低所得国と中所得国との間の格差、また同じ国内における地域差が大きく、特にサブサハラ・アフリカ地域における目標達成度は、投入に見合うものではありませんでした。そこで持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けた2030年までの取り組みの中で、その十分な検証と修正が求められています。
低所得国、最貧困国においては、一般的に、政府、民間を通じて十分な人材や財源が不足しており、また統治制度や個々の行政組織、自治体も十分機能していないため、大きな開発政策が施行されるような場合、消化不良に陥る可能性が高くなります。真っ先に実施されなければならないのは、「人づくり」、「組織づくり」だと考えます。また並行して、地域の力を育てる「人づくり」、「村づくり」を後押しする活動だと考えます。
包括的な政策課題の取り組みには、政府職員だけではなく、市民の積極的な参画が不可欠です。従って、政府組織の事業であれ、NGOや企業などの民間組織の活動であれ、国際協力の実践には、多様なレベルで活躍できる様々なアクターが必要です。アスカ・ワールド・コンサルタント株式会社は、顧客からこうした活動の必要性が提示された時、質の高いサービスを提供できるアクターの一人、一組織として、周囲の関係者と協力し、専門家個人が、あるいはチームとして、各々の能力、持ち味を発揮して、課題解決に取り組みます。そしてこうした活動に対する真摯な取り組みが、やがて目標達成の貢献要因として認識、評価されることを望んでいます。
※年度はプロジェクト開始時期が基準です。